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村嶋秀次の雑記帳(所長ブログ)

  • 解散・総選挙に想うこと

    2012/11/18

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    平成24年11月18日
    ~3年前の選挙の想い出~
    3年前の衆議院選挙では、選挙にはあまり関心のない人でも民主党が大勝するのではないかと容易に予想できた。投票の日、小職は父と共に投票所に向かい、自民党に投票した。自宅から投票所の小学校までの往復の道々、父と話をした想い出が今ではなつかしい。
    父は、「国民は民主党に本当に政権交代させるのだろうかと極めて懐疑的」だった。その理由は、いくら長期間続いた自民党の政治がダメだからといっても、有権者は民主党の「本質」は見極めているはずだから、民主党が大勝するなどということにまではならないのではと思っていたようだ。
    その父の予測を小職は真っ向から否定した。有権者の多くは、メディア(特にテレビ)が巧妙に主導する表層部分のみを見てマインドコントロールされ、中々民主党の「本質」を見抜けないはずだと思ったし、まずは1回やらせてみて判断してはなどという言葉に思わず便乗するだろうと。
    小職のこの予想は的中し(内心は落胆したが)、父は「お前の言うとおりだったな」と開票速報を見ながら呟いた(小職の分析は甘いといつも言っていた父だったが)。その後、年老いた父は、民主党政権の活動をテレビ、新聞で見ながら、あまりの酷さに驚いていた。その父が亡くなって間もなく2年になろうとしている。前回の総選挙は、久し振りに父と一緒に投票したそんな想い出がある。

    今回の解散・総選挙では、有権者は3年前のような判断をする可能性は極めて低い。
    ということは、自民党、日本維新の会等を中心としたこれまでよりは健全で、やや保守的な政権が誕生するのだろう。それでも小職は、正しい国家観と歴史観を身に付けた政治家が少ないので、まだまだ楽観できるものではないとの危機感を抱いている。
    特に、安全保障、外交は、戦略・戦術をかなり見直して、ブレることなく毅然と対応していく必要がある。戦後の自虐的史観も払拭していかなければならない。耳触りの良いことなど不要である。政治が国民に我慢を強いることがあっても良いと思う。常に平和で、安心・安全で、景気が良く、皆が幸福でなどということはあり得ないことだということを国民も知らなければならない。現実や本質を見る目を持つことが必要だ。
    以前、小欄で作家の曽野綾子さんが日本人に生まれてきて良かったということを書いておられたことに触れたが、凋落する日本と雖も、まだまだ世界の国々の中で、あらゆる面で優れた、行き届いた、質の高い国である。我欲や拝金に走ることなく、まずは日本人としての誇りを取り戻して、後世に継承することが政治家や大人の務めである。
    今回の総選挙に父と共に投票に行けないことが残念である。開票速報を見る父の呟きが聞きたかったのだが。