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村嶋秀次の雑記帳(所長ブログ)

  • 小さな一歩の喜び 

    2013/1/14

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    平成25年1月14日
    ~念願の海外進出に想う~
    前回の小欄で衆議院選挙を予想して、期日前投票を済ませ、投票日にタイのバンコクへ飛んだ。選挙の結果は、小職の予想通りとなり、まだ日本も捨てたものではないのかと自己満足したが、投票率があれではどの年齢層の人たちが投票したのか明らかだから、日本の将来を考えると、その点は心配が尽きない。
    毎年、年末・年始は、バンコクで過ごすのが通例となっていたが、昨年から今年にかけては、現地法人を設立するという小職にとって念願の目標に取り組んでいたので、例年とは一味違う意味合いがあった。
    昨年春から、当社のコンサルタントを現地に長期派遣して、まさに完全手作りで設立作業を始めた。同コンサルタントの地道な努力がなければ達成しえなかったと思っている。この現地法人設立は、小職が警視庁を退職する1999年3月から描いていた目標である。
    途中、一時的ではあるがバンコクに現地法人を設立したことがあるが、小職の描く方向には進まず断念した。だから、今回は何としても成功させたいという強い思いがあった。

    日本人、タイ人の限られた関係者だけで全て手作りで行うというのが小職の基本的な考えであったから、最初にそのことを全員に伝えて、コツコツと作業が始まった。タイには今では大・中・小・零細6,000を超える日系企業が進出していると聞く。会社設立を全て代行する会社も数多く存在しているのは百も承知しているが、小職はどうしても手作りにこだわった。その理由は、経費節約というような単純なことではなく、関係者全員が参画して、汗をかくことにより、達成感や喜び、愛着等を共有できるからだ。設立を進める過程では、予想していたとおり日本では考えられないようなハプニングに見舞われた。そのことをまず現地で経験することが、設立後の業務推進に必ず役立つはずだと思った。
    関係当局から登記簿謄本をはじめとする書類が届き、事務所資機材をひとつひとつ購入して運び入れ、1月5日午前、僧侶5人を呼んで、関係者全員が出席して当地ならではの「タンブン」を行った。仏教に信仰心の篤いタイならではの仕来たりである。関係者全員の顔を見ていると、満足そうな顔をしていた。小職が思い描いていた姿だった。
    これからが大変なことは分かっている。しかし、日本人とタイ人が協力してタイ人の国で仕事をし、関係者がささやかであっても、達成感や喜びを共有できるようにすることが小職をはじめとする日本人の責任だと肝に銘じている。
    本年は、小職の長年の念願がスタートしたわけだから、さらに奮励努力あるのみである。